本学園は、法然上人の開かれた浄土宗によって設立されました。生命尊重の仏教精神を基調として、明るく、正しく、仲よく、あらゆるものを生かしていくことのできる人間に育っていくために、次の三綱領を教育目標として掲げています。
明照殿は、阿弥陀仏を中心に、学園百三十年余の伝統を連綿と築いてきた同窓先輩や関係物故者の御霊をお祀りする殿堂であり、学園の象徴です。多くの英才を育て世に送り出してきたこの学園で、大きな光の中で学ぶことを感謝し、自身の生命を支えている大きな力と一体となり、ゆるぎない信念の人となることを誓って日々拝礼します。
勤倹誠実とは、尊い人生を心をこめてあらゆるものを無駄なく生かしつつ真剣に精進することで、上滑りの時流に惑わされない個性豊かな人間となることを目指します。
有要な社会人は言うまでもなく、それぞれに優れた個性を持ち固い信念を貫き、報恩感謝の念をもって社会のために貢献できる人のことです。天地自然の生命をはじめ多くの力が無限の縁となって自分を支えていることを感得し、知育・徳育・体育の三つを円満に満たして社会人としての力量を充分に発揮し、以て仏恩に報いることのできる人間に育てあげることを目標としています。