音とは、空気や物体の振動によって伝わるものですが、実に表情豊かな素材です。音楽科では音や音楽そのものに心を動かし、思考をめぐらせます。大作曲家の作品から日常生活に溢れる音に至るまで、さまざまな音楽活動を通じて、想像力を養っていけることを目指しています。
芸術文化は生徒の感性を刺激し、情操豊かな人間形成の基礎を培います。美術科においては、美に対する素直な心を育て、歓びや感動を心の奥で味わうことを経験します。また、創作にあたり、苦労の末に独自の発想が生まれてくる素晴らしさは、人生を豊潤なものにするだけでなく、今後社会の一翼を担う上で大きな肥やしとなることでしょう。
原始社会から現代社会までが脈々とつながっているのは、目的を達成するために道具の発明をしてきた歴史と言っても過言ではありません。しかしその一方で、身近な生活に密着した知恵の技術がおろそかにされ、釘一本打てない大人が増えています。そんな今だからこそ、木工作や電子工作の実践を通して、基本的で素朴な道具を作る喜びを体験してもらいます。
本校の家庭科においては、人として、一人の生活者として自立した生活をするために、1年次では「衣食住」という生活に欠かせない知識や技術を身につけ、将来賢い生活者となることを目指した学習を行います。また、2年次では「家族」「消費」「環境」「保育」といったさまざまなテーマについて自ら考え、意見をまとめて発表することで、自分の生き方について学びます。
保健体育の学習目標は、正しい運動の実習や体育に関する知識および健康生活に必要な知識の理解によって心身の健全な発育を促し、さらに健康な生活を営む能力を養うことです。学校はもちろん家庭においても健康増進を図り、楽しく明るい生活を過ごせるよう指導していきます。
教科書は主に『仏教読本』を使用し、人生の智慧の宝庫である仏教の教えを紐解きながら、人間としての生き方について考えていきます。この先どんな困難が待ち受けていようとも、それらを乗り越え、喜びと感動のうちに充実した人生を全うできる人間として成長していくことを願っています。そして宗教の授業は、その重要な一翼を担っていく使命があると考えています。
総合科には「情報」や「国際理解」など計5つのテーマが設定されており、3年間をかけて取り組んでいきます。中でも1年次に履修する重要テーマ「情報」で学ぶことは大きく2つ。1つ目は「情報力をつける」こと、そして2つ目は「新しい社会のルールを学ぶ」ことです。情報化が急速に進む現代社会を安全に生き抜くための、基本的な能力と知識を身につけていきます。